6月30日運用報告&お知らせ
増資に関する手続き着手しております。皆さまヒアリングにご協力いただきありがとうございました。この後何回か会計士さんと書類のやり取りをして増資処理が完了、その後各口座(銀行、証券等)の個別の社名変更手続きに入ります。
さて、相場の方ですが暗雲漂っています。まず春先からずっと新興国から資金が抜けています(ドル金利高が主要因)。そして6月半ばから貿易戦争懸念が一段と悪化し、対中だけではなく対EU、対カナダ、メキシコなどとも関税報復合戦が実際に始まっています。そういった不透明感を嫌気し、6月からの米中の製造業の指標が新規受注を中心に大きく落ち込み始めています。何度も書きましたが恐らく4-6Qの数字は良いです。(日本、海外とも外需の話、日本の内需は微妙、海外の内需は米中ともある程度好調)ただその後の懸念が大き過ぎて資金がだらだらと抜けている状況です。現在のポジションは売り10割となっています。
原油は高値TRY、トランプがイラン産原油の輸入禁止を日本や中国に迫っています。(中国は拒否とか)違反した企業には対米取引で罰則を用意するとか。。。まさにジャイアン。。。
中国は人民元安(これは国がある程度容認がコンセンサス)、上海株は国が買い支えしています。止まるのか微妙。。。
日本だけが日経平均指数が大して下げていないので(6末の年金の支えが相当入っている気配)体感ではあまり恐怖は感じていませんが小型株はかなり下げ始めています、こちらの方が世界情勢に近い感じ。
ただ為替が違和感あり、不思議と対ドルで円高に振れていません。これは謎です。
アメリカは今後下手したら景気落ち&コスト高で近い将来のスタグフレーションの可能性まで出てきました。
直近のスケジュールですが、まず7/1にメキシコ大統領選、これはポピュリストの候補が優勢です。当選し、対米で過激な発言するとトランプと罵り合いになる可能性があります。次に7/6、対中の関税発動日です。実際に発動まで行くのか、直前で回避されるのか、現状ですと発動までいきそうな雰囲気です。そして先週あたりからトランプがWTO脱退をほのめかし始め、閣僚が否定に走っています。あとはメルケルがピンチですね。金曜日は場中にEUの難民問題で合意があったとかで100円ほど上げる場面がありましたが、今回の合意内容で対立中の閣僚と妥協できるか微妙なところ。決裂すると再選挙濃厚です。
あとはちょっと別の次元の話ですがドイツ銀行がある取引でとんでもない損失を出したという噂が流れています(株価は最安値更新中、決算は7/26前後、邦銀も一行、同様の損失出したとかなんとか・・・)
チャート上ではNYダウが24000を守れるかどうか、非常に重要なポイントが迫っています。ここを抜けるとつるべ落としになりかねません。(予想では近々抜けると思っています、今のところ)
長らく続いた景気回復、拡大局面の転換点かもしれません、可能性は40~50%まで上がってきていると思います。
ここで耐え、再び上げるとしたらAI中心のニューテクノロジーが中心になると思います。
とりあえず7月前半は急落含みの弱気スタンスで行くと思います。